生後1カ月の娘の“ワンオペ育児”に疲れ切った妻　夫のナメきった態度にブチキレ寸前「ひどい男だ」【漫画・作者インタビュー】

　「イクメン」を自称するのに、まったく育児に関わらない夫の姿を描いた創作シリーズ漫画「夫が育児をなめくさっている件」が、多数のいいねを集めて話題になっています。

　出産してまだ1カ月のかおりは、毎日のワンオペ育児に身も心も限界。出産前は育休を取ることを約束していた夫のいちろうでしたが、実は…。読者からは「ひどい男だ」「許せん！」「うちの旦那もこれだった…」など、怒りの声が上がっています。

実体験をヒントにした創作漫画

　この漫画を描いたのは、2児の父のくまおさんです。Instagramやブログ「くまおのマンガ堂」で創作漫画やコミックエッセーを発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつ頃からでしょうか。

くまおさん「本格的に描き始めたのは、二十歳ごろです。当時は少年漫画を連載するのが夢でした。Instagramを始めたのは2023年の1月頃です。ブログ漫画だけを描いていてもほとんど読んでいただけないのですが、Instagramだと多くの人に認知していただけました」

Q.このエピソードには、実体験も入っているのでしょうか。

くまおさん「実体験をヒントにしていますが、完全創作です。いちろうは実在しません（笑）。長女が産まれたとき、何もかも初めてでどうしていいか分からないことが多く、妻にも子どもにも迷惑をかけてしまいました。『これって新米パパあるあるだよな』と思い、それをめちゃくちゃ誇張して、“育児なめくさり夫”が生まれました」

Q.「夫がスムーズに育児に参加する」「育児を自分ごとだと思えるようになる」ためには、何が必要だと思いますか。

くまおさん「事前の夫婦での話し合いでしょうか。妻はもっと夫に、『子どもが生まれると生活はどうなるか？』『産後の自分の体調はどうなるか？』『赤ちゃんはどんな生活リズムなのか？』など、しっかりと理解してもらえるまで話すべきだったと思います。育児体験、妊婦体験などのイベントに何度も参加するのもよかったかな。『そこまでしなくても…』という感じですが、なんといっても相手はいちろうですからね」

Q.漫画「夫が育児をなめくさっている件」について、どのような意見が寄せられていますか。

くまおさん「いちろうに対するコメントがほとんどです。『絶対に許せん』という人から、『最初は嫌いだったけど、頑張っているので、今は応援しています』という人まで、いちろうに対してさまざまなご意見を頂きました。

作者として特にうれしかったコメントは、序盤の育児シーン（いちろうがミルクを作ったり、寝かしつけたり）を描いていたあたりで、『この漫画は育児書として素晴らしいので、全国のパパママたちに読んでもらいたいです』と言っていただけたことです」

Q.今後、増やしていきたい漫画のシリーズやテーマなどはありますか。

くまおさん「育児や結婚などにまつわるトラブルを描いていきたいです」

オトナンサー編集部

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