「うどん」って炭水化物のほかに栄養あるの? 食べると“意外なメリット”も 管理栄養士が解説
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自宅で手軽に作れる麺料理の一つが「うどん」です。冷凍タイプの商品も売られており、買い置きをしておくとすぐに食べることができるため、非常に便利です。ところで、うどんにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。うどんを食べるメリットのほか、うどんと組み合わせるとお勧めの食材などについて、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。
疲労回復効果が期待できるミネラル分も含む
Q.そもそも、うどんにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
桜井さん「うどんの栄養素は炭水化物が多くを占めていますが、そのほかにもうどんにはセレンやクロム、モリブデンなどのミネラル分も含まれています。セレンは魚介類などにも多く含まれているミネラルですが、疾病予防や抗酸化作用に効果があるといわれていますね。クロムは糖質や脂質の代謝を助けるほか、モリブデンは疲労回復やデトックス効果が期待できます」
Q.では、うどんを食べるメリットについて、教えてください。どのようなときに食べるとお勧めなのでしょうか。
桜井さん「炭水化物が多くを占めているということは、糖質となってエネルギー変換をしてくれるということです。また、体内で消化をするのにもそれほど負担がかからないことから、エネルギーを作り出す力はあるけれども、体への負担はそれほど大きくない、というのが一番のメリットではないでしょうか。
風邪などで体調が悪く、たくさんのものを食べられないときに、やさしい味の『素うどん』などを一杯食べていただくだけでもエネルギーを補給できますよ。また、短時間に神経を集中させたいときなどにもお勧めです」
Q.うどんと一緒に食べるとおすすめの食材、避けた方が良い食材について、それぞれ教えてください。
桜井さん「体調が悪いときに揚げ物などをおかずとして食べてしまうと、消化が悪くなってしまうため、あまりお勧めできません。
組み合わせるとお勧めの食材は、疲労回復効果のあるアリシンが含まれているネギのほか、うどんで摂取できないタンパク質を含んだ卵や肉、魚、乳製品などですね。また、ワカメといった海藻類を入れていただくと、食物繊維も摂取できますよ」
* * *
うどんは手軽にエネルギーを補給できるため、風邪をひいてあまり食欲がないときにもお勧めだということです。ネギやワカメなどを組み合わせると摂取できる栄養素が増えるため、食べ過ぎには注意しつつ、うどんを日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部
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