鉄道「始まりの地」この18年でどう変わった? 消えた車両、現れた過去の記憶と未来のビル群 空から捉えた激変の記録
- 乗りものニュース |

「18年前の品川周辺」を空から
日本初の鉄道は1872(明治5)年10月14日開業の新橋~横浜間ですが、これに先駆けて品川~横浜間が4か月前に仮開業していました。よって、東京では品川駅が日本初の鉄道駅となります。それから154年後の今、品川~田町間は大規模再開発により激変しています。
24系「富士・はやぶさ」、211系、209系、215系、185系。現在は去った車両たちの懐かしい顔ぶれ(2008年7月15日、吉永陽一撮影)
再開発は長らく東海道本線系統の要だった「JR東日本田町車両センター」の解体から始まり、新たな留置線の新設、山手線と京浜東北線の移設が行われ、高輪ゲートウェイ駅が開業。山手線などの線路跡地からは、日本初の鉄道の海上築堤遺構「高輪築堤」が出土しました。その後、築堤の現地保存と移築保存、ならびに記録保存として詳細に記録され、高層ビル群の建設が急ピッチで進行し、2026年3月「TAKANAWA GATEWAY CITY」がグランドオープンしました。
高輪ゲートウェイ駅から空中回廊で結ばれる新しい街が生まれ、もうすっかりと車両基地のあった時代が遠くなりました。そこでちょっと前の品川周辺を思い出そうと、2026年から遡ること18年前の同じ場所の空撮を紹介します。
筆者(吉永陽一:写真作家)は、小型機やヘリコプターから撮影する空撮が生業で、20数年前から空を飛び回ってきました。品川駅周辺上空も時々飛行しており、「どうやら品川~田町間が再開発されるらしい」との噂を耳にして、この一帯が気になっていました。
品川駅といえば鉄道発祥の地であり、かつては東海道本線系統の優等列車、特にブルートレインの拠点だった客車区や、特急「つばめ」など花形列車の牽引(けんいん)機を受け持った東京機関区など、巨大な車両基地の存在が大きかったです。客車区はJR田町車両センターへと改変されましたが、2008(平成20)年当時はまだブルートレインも残り、辛うじて国鉄時代の栄華を感じさせてくれました。
その場所が無くなるかもしれない……。品川駅周辺の空撮はわずかな時間でしたが、全体を記録しました。天気の状況が芳しくなく、夏前の大気がうっすらと白いコンディションだったのが悔やまれますが、当時の筆者はまだ駆け出しであったため、空撮できる状況で記録するのが精一杯でした。
そのような微妙な空撮ですが、最後の九州行きブルートレイン「富士・はやぶさ」と、285系電車「サンライズエクスプレス」が肩を並べていたのが印象的です。東京機関区の建物もまだ健在で、電気機関車の姿も確認できます。京浜東北線を走行するのは一世代前の209系電車で、その真下の土中に海上築堤が眠っているなど、このときは誰もが考えもしなかったと思います。
すっかりと景色の変化した現在と比較すると隔世の感が否めず、わずか18年というべきか、もう18年も経ったのかというべきか、品川駅周辺は再開発という大きな節目を越えて新たな時代へと突入したのだと、上空からでも頷けます。撮影時の空撮は何となく撮った記録写真ですが、現在は貴重な記録として生きています。
品川駅は、北側へ人工地盤を建設中で、今後はビルも建設されます。京急電鉄は線路が高架から地上へと地平化され、八ツ山橋では新たな橋梁が送り出し工法によって架橋されつつあります。品川駅周辺はまだまだ変わります。
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