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フランス・ドイツの次世代戦闘機計画が空中分解! 新たなパートナーは“アジアの大国”!?

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  • 乗りものニュース
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仏独で割れた次世代戦闘機への“要求”

 欧州の次世代航空戦力を担うはずだった国際共同開発計画が、大きな転換点を迎えています。フランス、ドイツ、スペインが推進してきた「次世代戦闘航空システム(FCAS)」は、要求性能や開発企業間の主導権、産業分担をめぐる対立によって、計画の中核である「次世代戦闘機(NGF)」の開発からドイツが離脱してしまったのです。

Large figure1 gallery4FCAS計画におけるNGF(次世代戦闘機)と無人戦闘航空システムの想像図。ステルス性と無人機との連携能力が重視される(画像:エアバス)

 NGFの将来が不透明になるなか、新たな協力相手として浮上しているのがインドです。欧州内部の協調が揺らぐ一方、フランスとインドの戦略的接近が、次世代戦闘機開発の構図を変える可能性が生まれています。

 FCASは、高性能な有人戦闘機NGFを中心に、無人航空機、各種センサー、戦闘管理システム、データネットワークを統合する構想です。目標は機体単体の性能向上にとどまりません。有人機と無人機が戦術情報を共有し、脅威の探知から目標の識別、攻撃に至る一連のプロセスを連携させることで、将来の航空優勢を確保しようというものです。

 しかし、その中核を担うフランスとドイツの間には、戦闘機に求める要件と航空産業の将来像をめぐる隔たりがありました。フランスは、独自の核抑止力を支える核兵器搭載能力、空母からの運用、そして戦闘機を自国で設計・開発する産業基盤の維持を重視します。一方、ドイツにも、自国企業の技術的な役割を確保し、将来の作戦要求を機体設計に反映させたい事情があります。共同開発による費用負担の軽減という利点が、参加国それぞれの要求を調整する難しさによって損なわれた格好です。

中国のステルス機開発に脅威を抱くインド

 ドイツがNGFの共同開発から離脱する事態となった結果、フランスは開発体制の再構築を迫られています。その新たな協力候補として浮上したのがインドです。

Large figure2 gallery5インド独自のステルス戦闘機計画「AMCA」のモックアップ(画像:インド国防省)

 インドは独自のステルス戦闘機計画「AMCA(先進中型戦闘航空機)」を進めており、航空戦力の国産化と技術的自立を国家的な課題に位置づけています。しかし、高い技術的障壁があり開発の目途は立っていません。

 インドにとって、開発期間の短縮と先端技術の獲得は重要な課題です。安全保障環境を見ても、パキスタンとの対立に加え、中国の航空戦力近代化は無視できません。特に中国との軍事協力を深めるパキスタンが、将来的に中国製ステルス戦闘機J-35を導入すれば、地域の航空戦力バランスにも影響を及ぼす可能性があります。

 フランスとの協力には、既存の関係を活用できる利点があります。インド空軍は「ミラージュ2000」に加え、「ラファール」を運用しており、フランス製戦闘機の整備や運用に関する経験を蓄積してきました。両国が長年にわたり築いてきた防衛協力は、新たな航空機開発を検討するうえでの基盤となり得ます。フランスにとっても、インドは大規模な航空機市場であると同時に、開発費の分担や将来の生産規模拡大を期待できる相手です。

仏印協力に見込みはあるのか?

 インド側が計画参加を検討する姿勢を示しているとすれば、それは欧州の開発危機に乗じた技術獲得の機会であると同時に、自国の航空産業を次の段階へ引き上げるための大きな機会ともなります。

Large figure3 gallery6FCAS計画は単なる新型戦闘機開発ではなく、戦闘機を中心としてネットワークで連接した航空戦闘システム構想だ(画像:エアバス)

 しかし、共同開発は完成機を購入する契約とは本質的に異なります。知的財産の管理、設計変更の権限、エンジンなど基幹技術へのアクセス、国内生産比率、輸出先の決定権といった問題を、長期にわたって調整しなければなりません。インドが技術移転と国産化を強く求めれば、フランス側の技術保護や産業上の利益と衝突する可能性もあります。

 FCASをめぐる混乱は、欧州の次世代戦闘機開発にとって深刻な課題である一方、インドには国際共同開発への関与を拡大する機会となり得ます。開発費を誰が負担し、どの企業が設計の主導権を握り、どこまで技術を共有するのか。これらの条件を両国が調整できるかどうかが、構想の実現性を左右します。

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