艦首がガバッと開く“陸自の船”! 最新輸送艦が一挙に就役「島嶼防衛の要」な部隊、本格始動へ
- 乗りものニュース |

あと数年で輸送艦艇10隻の陣容へ
防衛省は2026年3月31日、新型輸送艦「あまつそら」「あおぞら」の引き渡し式を、広島県にある海上自衛隊呉基地で行いました。
最新輸送艦「あまつそら」をバックに記念撮影する吉田防衛大臣政務官ら関係者(綾部剛之撮影)
この2隻は陸海空の共同部隊である自衛隊海上輸送群向けで、内海造船瀬戸田工場(広島県尾道市)にて建造が進められていた、にほんばれ型輸送艦(LCU)の2番艦と3番艦にあたります。
両艦は基準排水量約2400トン、全長は約80m、喫水が約3m、乗員数は約30名です。輸送性能は数百トンにおよび、車両十数両または20フィートコンテナ十数本程度の積載が可能です。
速力は15ノット(約27.8km/h)以上と決して速くはないものの、岸壁や砂地に離着岸し、船首のランプから車両や補給品などの搭載と陸揚げを直接行う「ビーチング能力」を持っているのが最大の特徴です。これにより、大型船が接岸できる港湾施設がない小さな島々へもアプローチすることができます。
艦首が観音開きになってランプウェイ(道板)を展開できるため、船を直接海岸に乗り上げて車両や部隊を迅速に自走上陸させることが可能です。
運用を担うのは、南西諸島などへの輸送力向上を目的として2025年3月に新編された自衛隊海上輸送群です。陸海空の共同部隊ですが、操船を含め乗組員の多くを陸上自衛官が占めており、事実上の“陸自の船”とも言えるユニークな存在となっています。
先行して就役した1番艦「にほんばれ」に続き、今回の2隻が一挙に就役したことで、自衛隊の機動的な部隊・物資輸送能力が大幅に底上げされます。
なお、すでに同型の4番艦の進水も控えているほか、大型のようこう型輸送艦2番艦ならびに、より小型の機動舟艇4隻もそれぞれ建造中です。今後2年ほどで、自衛隊海上輸送群は大小10隻の輸送艦艇を運用する部隊へと成長する予定です。
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