世界的なガス不足からガス料金の値上げも実施されており、どうにかガス代を節約できないかと悩んでいる方も多いでしょう。

ガス代を節約するコツは「自分にあったガス会社を選ぶこと」と「日常生活でガス代節約術を実施すること」の2つです。

2017年に都市ガスの自由化が始まり、プロパンガスとともに都市ガスの利用者もガス会社を自由に選べるようになりました。

自分に合ったガス会社やプランを選べれば、年間数千〜数万円の節約になる可能性があります。

さらに、日常生活の中でガス代節約術を取り入れれば、鬼に金棒！

そこでこの記事では「少しでもガス代を節約したい」という方に向けて、以下の点について説明します。

ぜひ参考にしてください。

ガス会社選びで迷ったらダントツでレモンガスがおすすめ

東京都、神奈川県、埼玉県にお住まいの方で、ガス会社選びに迷ったら断然「レモンガス」がおすすめです。

レモンガスのメリットは、大きく以下の3つがあります。

ひとつずつ紹介します。

①都市ガスを契約すると東京ガスの基準単価より常に5%安い

以下の表はレモンガスの「わくわくプラン」と東京ガスの「一般料金（東京地区等）」の料金を比較したものです。

ガス代は基本的に、基本料金と従量料金（月の使用量×基準単位料金）の合計で決まります。

表を見るとわかる通り「わくわくプラン」は東京ガスの「一般料金」と比べて、従量料金のうち基準単位料金が常に5%安く設定されています。

そのため、東京ガスで都市ガスを契約している方は、レモンガスの「わくわくプラン」に乗り換えるだけでガス代の節約ができます。

▼レモンガス「わくわくプラン」と東京ガス「一般料金（東京地区等）」料金比較（税込）

※ガス代金には原料費調整額が加算される場合もありますが、金額が変動するため上記の料金には含まれていません。

引用：料金比較表｜レモンガス公式HP

東京ガスで都市ガスを契約中の方は、以下のサイトから乗り換え後の料金シミュレーションもできるので参考にしてください。

また、都市ガスの対応エリアは以下のサイトから確認できます。

ガス会社乗り換えの際の面倒な解約手続きや、ガス設備の工事も不要。

レモンガスの公式サイトで手続きするだけで完結するので、忙しい方でもサクサク進められますよ。

②都市ガス、プロパンガスのどちらを選んでもおトクなセット割引を利用できる

レモンガスは昭和32年設立と長い歴史のある会社です。

もともとプロパンガスを販売していましたが、2017年のガス自由化を受け、都市ガスの供給も開始しました。

都市ガスとプロパンガスにはそれぞれ特徴があり、メリットが異なります。

会社を乗り換えることでガス代を大きく節約できる可能性があるのは都市ガスですが、レモンガスであればどちらを選んでもおトクなセット割引を利用できるのが大きな魅力。

以下のセット割引は併用も可能です。

例えば、電力、ウォーターサーバー、インターネットサービスを併用した場合、プロパンガス契約者であれば年間21,120円、都市ガス契約者であれば年間18,480円の割引になります。

ガス代はもちろん、家計全体の見直しを検討している方に嬉しいプランが満載ですよ！

▼セット割引プラン一覧

③安心・安全に利用できる体制が整っている

レモンガスでは、安心・安全にガスを利用できる体制が整っている点も魅力のひとつ。

プロパンガスでは、24時間365日、レモンガスが集中監視システムでガスの安全を見守っています。

震度5以上の地震や長時間ガスが流れている時はガスの供給をストップするなど、事故を事前に防ぐための対策がとられています。

都市ガスを契約すると、レモンガスが提供している公式アプリ「マイレモン」を利用できます。

「マイレモン」では利用明細などの情報確認や、支払い方法の変更、過去2年間分の使用量をグラフで確認できるなど、便利な機能が満載。

緊急時には、アプリからオペレーターへ直接電話することも可能なので、万が一のときも安心ですね。

最安のガス会社はどこ？ガス代比較に役立つおすすめ診断サイト3選

ガス自由化により、多くの新しいガス会社が誕生しました。

そのため、電力とのセット割引など料金プランが多様化したり、ポイントサービスやキャッシュバックなどのキャンペーンも誕生したり、ガス料金の単純な比較が難しい状況になっています。

単身世帯や家族4人暮らしなど、世帯によって使用量も異なるので、ガス料金の計算も手間がかかります。

自分に合う安いガス会社を簡単に探したいときは、診断サイトの利用がおすすめです。

ここでは、3つの診断サイトとその特徴を紹介します。

簡単に比較検討したいなら「エネチェンジ」

「エネチェンジ」は、ENECHANGE株式会社が運営する国内最大級の電気・ガス代の診断サービスサイトです。

「エネチェンジ」では、都市ガス、プロパンガスの両方でガス会社の比較ができます。

郵便番号、現在契約中のガス会社と直近のガス料金を入力するだけで、乗り換え可能なガス会社を一覧で表示。

ガス会社を乗り換えた初年度に、いくら節約できるのかが一目でわかります。

キャンペーン情報やその他の特典情報も確認できるので、一度に多くのガス会社を比較検討したい方におすすめですよ。

気に入ったガス会社があれば、そのまま申し込みも可能。

ネットで簡単に比較検討して、手続きをサクサク進めたい方向きのサイトです。

また、東京・中部・関西・九州の各電力会社エリアでは、電気とガスのセットプランも検索できるので、家の光熱費全体の節約を検討している方は検索してみましょう。

不明なことがあれば、専門スタッフの無料サポートもあるので安心して利用できますよ。

プロのアドバイスが欲しいなら「ガスチョイス」

「ガスチョイス」は、紹介型のガス会社乗り換えサイトです。

住所などの必要事項を登録すると、ガス料金の削減に精通したプロがおすすめのガス会社を紹介してくれます。

プロの意見を参考にしながら、乗り換え先のガス会社を決めたい方におすすめですよ。

ガス会社を選ぶまでの見積もりや手続きなどの面倒な作業も無料で頼めるので、忙しい方でも安心。

全国のガス会社に対応しているので、対応エリアなどを気にせずに相談できるのも嬉しいですね。

ウェブまたは電話での申し込みが可能です。

タイミングによってはキャッシュバックキャンペーンを実施しているので、ガス会社の乗り換えを検討している方はぜひ利用しましょう。

プロパンガス地域最安会社を探すなら「ガス屋の窓口」

「ガス屋の窓口」は、地域最安料金のプロパンガス会社を検索できるサイトです。

戸建て、集合住宅の入居者・オーナーなど、住宅事情に合わせて見積もりできます。

都市ガスと違い、プロパンガスは供給会社が料金を自由に決められるため、適正価格で運営しているガス会社を選ばなくてはなりません。

「ガス屋の窓口」では、「不当な値上げは行わない」という方針に賛同したガス会社のみと連携しています。

「ガス屋の窓口」が独自基準で選んだガス会社を紹介してもらえるので、安心して利用できますよ。

サービス対象エリアは関東・中部・九州・東北地方と限られていますが、これまでの乗り換え実績は13万世帯以上。

料金保証、返金保証を行う「あんしん保証」や、手厚いアフターサポートもあるのが心強いですね。

電話のほか、LINEでも相談ができます。

安心と実績を兼ねそろえた信頼できるサイトといえるでしょう。

自分に合うガス会社を選ぶポイント4つ

プロパンガスは以前から利用者が自由にガス会社を選べましたが、ガス自由化により都市ガスも自由に選べるようになり、選択肢が広がりました。

ですが、いまいち何を基準にしてガス会社を選べばよいか不安ですよね。

料金の安さだけで決めてもよいのか、疑問に思う方もいるでしょう。

ここでは、自分に合うガス会社を選ぶポイントを説明します。

プロパンガスと都市ガス、どちらを選ぶかを決める

一般家庭で利用できるガスには「プロパンガス」と「都市ガス」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

まずは、どちらを選ぶかを決めることが先決です。

料金だけで考えるなら、都市ガス一択です。

プロパンガスと都市ガスでは以下のように料金に開きがあります。

そのため、現在プロパンガスを契約している家庭なら、都市ガスに乗り換えるだけで毎月のガス代を大きく節約できます。

▼東京都のプロパンガスと都市ガスの料金比較（基本料金＋従量料金10m3利用時）

参考：プロパンガスと都市ガスの料金比較 | プロパンガス料金消費者協会

ただし、プロパンガスから都市ガスに乗り換える際は、ガス設備の工事が必要になる場合があります。

工事費用が発生するため、一概に必ず安くなるとは言えないので注意しましょう。

ガス会社の乗り換えに必要な費用については後述するので、参考にしてください。

また、プロパンガスは会社によって料金が異なるので、先述した診断サイトを利用して少しでも安いガス会社を探すとよいでしょう。

プロパンガスの料金は地域によって相場が異なるので、以下のサイトで相場を確認しておくとガス会社を選ぶ際に参考になりますよ。

ガス料金は毎月変動する！料金は数カ月単位で比較検討を

毎月のガス料金は「基本料金」と「従量料金」の合計で決まります。

「基本料金」はガスの使用量に応じて料金が上がりますが、「従量料金」は使用量が増えるほど単価が下がっていく仕組み。

「従量料金」の単価は、原材料費の調達価格などの影響により毎月変動します。

そのため、基本的にガス使用量が毎月同じであってもガス料金は変動することが多くあります。

ガス会社の料金プランを比較検討する場合は、1カ月の料金だけではなく数カ月単位の料金をベースに判断するとよいでしょう。

電力会社とガス会社をセットで見直すと安くなることも

電気とガスの自由化にともない、電力会社以外でも電気を販売できるようになりました。

そのため、ガス会社の中には電気とガスをセットで契約すると割引価格で利用できる会社もあります。

セットで契約するメリットとしては以下があげられます。

しかし、家庭によっては電気とガスを別々に契約した方が料金が安くなるケースもあるので、注意が必要です。

おトクなキャンペーンを見逃さない！

ガス会社の乗り換えを検討する際は、料金プランだけではなくおトクなキャンペーンも考慮して比較しましょう。

ガス会社の乗り換えをする方を対象に、キャンペーンや割引サービス、ポイント付与など、さまざまな特典を設けているガス会社があります。

ガス会社を比較できる診断サイトでは、サイトを経由して手続きするだけで特典をもらえるサイトもあるので、見逃さないようにしましょう。

引っ越しのタイミングでガス会社を変更する場合と、住所は変わらずにガス会社を乗り換える場合では、特典内容が異なるケースも。

契約年数などの条件が設定されていることもあるので、詳細をしっかり確認しましょう。

ガス会社を乗り換える際の疑問にお答えします！

ガス代節約のために思い切ってガス会社を乗り換えよう！と思っても、手続きはどうしたらいいのか、費用はどれくらいかかるのかなど、不安になりますよね。

ここでは、ガス会社を乗り換える際の疑問に答えます。

ガス会社の乗り換え方法は？

①都市ガスから別の都市ガス会社へ乗り換える方法

当サイトで紹介しているガス会社の比較サイトを経由すれば、特に面倒な作業もなく乗り換えが可能です。

自分で乗り換える際は、ガス会社に変更希望の連絡をするだけでOK。

ガス管やガスメーターを交換する必要はないので、工事費用などもかかりません。

②プロパンガスから別のプロパンガス会社へ乗り換える方法

①の都市ガスと同様に、ガス会社の比較サイトを経由すれば面倒な手続きは代行してもらえるので簡単に乗り換えが可能です。

自分で乗り換える際は、ガス会社に変更希望の連絡をしましょう。

プロパンガスの乗り換え作業では、ボンベとマイコンメーターを交換する必要がありますが、30分ほどの時間で終わることがほとんどなので、大きな負担にはならないでしょう。

③プロパンガスから都市ガスへ乗り換える方法

プロパンガスはガスボンベ式なので比較的どこでも簡単にガスを提供できますが、都市ガスの利用には導管の設置が必須。

そのため、以下の条件を満たさなければ都市ガスへの乗り換えは難しいでしょう。

まずは乗り換えたい都市ガス会社を見つけ、自宅までガス導管を引けるか確認してもらいましょう。

工事が可能な場合は、プロパンガス会社に解約連絡をし、ガスの乗り換え日にボンベを回収してもらえば終了です。

ガス会社の乗り換えに費用はかかる？

都市ガスから別の都市ガス会社へ、プロパンガスから別のプロパンガス会社へ乗り換える場合は、基本的に費用はかかりません。

ただし、契約事務手数料が発生することはあります。

また、契約条件によっては最低契約年数が設けられている場合があるので、期間内に解約してしまうと違約金が発生するケースも。

事前に契約書をしっかり確認しましょう。

また、プロパンガス会社から都市ガス会社へ乗り換える場合には、ガス導管の引き込み工事が必要になります。

目安として10万円以上の費用がかかりますが、ガスの本管が自宅から遠ければさらに費用が高くなることも。

新しい給湯器の設置費用や、プロパンガス会社の解約違約金が発生する可能性もあります。

プロパンガスから都市ガスに乗り換えれば毎月の料金は安くなりますが、ガスの乗り換えを検討している方は工事にかかる初期費用も検討したうえで決めましょう。

賃貸物件、集合住宅でもガス会社の乗り換えはできる？

賃貸物件や集合物件の場合、ひとつの物件内で複数のガス会社がガス供給を行うと機器の設置や管理などの手間が生じます。

そのため、物件内の1部屋だけが違うガス会社に乗り換えるのは難しいでしょう。

基本的にガスの契約者は大家さんになるので、ガス会社を乗り換える際は大家さんの承認が必要になります。

ただ、物件全体でガス会社を乗り換えるケースであれば交渉次第によっては乗り換えが可能かもしれません。

一度、大家さんに打診してみましょう。

日常生活の中でできるガス代節約術

ここでは、ガス会社の乗り換え以外にできるガス代の節約術を紹介します。

毎日の生活の中でガスを使う機会が多いのは「お風呂場」と「キッチン」です。

できることから始めて、少しずつ習慣をつくっていきましょう。

お風呂場でできるガス代節約術3選

①浴槽のお湯は水から沸かすよりもお湯をためる

浴槽にお湯をはる方法には「水から沸かす」と「お湯をためる」の2つの方法がありますが、「お湯をためる」ほうがガス代の節約になります。

また、お湯の温度を下げたり、ためる量を少し減らしたりするだけでもガス代の節約になります。

低温浴や半身浴を楽しみたいときに実施すれば、ガス代の節約もできるので一石二鳥ですよ。

②追い炊きの回数を減らす

4.5℃低下した湯（200L）を1日1回追い焚きすると、ガス代は年間で約6,190円になります。

追い炊きの回数を減らすだけでかなりの節約になりますね。

人数が多い家庭の場合は、なるべく入浴時間を合わせてみましょう。

出典：風呂給湯器｜家庭向け省エネ関連情報｜資源エネルギー庁

③シャワーを使う量を減らす

シャワーで45℃のお湯を使う時間を1分短縮するだけで、年間約2,070円の節約になります。

家族が5人いれば、年間で1万円ほどの節約に。

シャワーヘッドを節水仕様にするのも効果的です。

水道代の節約にもなるので、積極的に実施してみましょう。

出典：風呂給湯器｜家庭向け省エネ関連情報｜資源エネルギー庁

キッチンでできるガス代節約術3選

①調理方法や調理道具を工夫する

まずは、ガスによる加熱以外の方法を取り入れてみましょう。

煮込み料理の食材も、事前に電子レンジで加熱してから加えると煮込み時間が短縮できるのでガス代の節約になります。

また、調理道具を工夫することでもガス代を節約できますよ。

圧力鍋を使うと加熱が短時間ですみます。

底の広い鍋を使うとガスの火があたる面積が広くなり、熱の伝わりが早まることで時短につながります。

②給湯器の設定温度を下げる

寒い冬は冷たい水で洗い物をするのはつらいですが、お風呂と違ってそこまで高温にする必要はないはずです。

給湯器の設定温度を40℃から38℃に2℃下げるだけで、1年間で約1,430円のガス代節約になりますよ。

出典：キッチン | 無理のない省エネ節約 | 資源エネルギー庁

③食器はため洗いをする

いくら給湯器の設定温度を下げてガス代を節約したつもりでも、お湯を出しっぱなしにしていたら努力を無駄にしてしまいます。

洗い物をする前に食器を水につけておくと汚れが落ちやすくなり、使うお湯の量が減るのでおすすめです。

ガス代だけではなく、水道代の節約にもなりますよ。

ガス自由化とは？目的やメリットを簡単に解説

ガス自由化とは「ガスの小売全面自由化」のことです。

プロパンガスはかねてから自由料金制でしたが、2017年に都市ガスも自由化となったことで、大手都市ガス会社以外の会社でも都市ガスを供給できるようになりました。

ガス自由化の目的としては、天然ガスの安定的な供給の確保、天然ガスの利用方法拡大などがありますが、利用者に最も関係があるのは「ガス料金が下がること」でしょう。

ガス自由化により新しいガス会社が市場に参入したため企業間競争が起こり、より質のよいサービスをより低料金で利用できるようになりました。

電力に続きガスも自由化となったことで、利用者の選択肢が大きく増えています。

新しくガス会社を選ぶのが大変という方も、この記事で紹介したガス会社診断サイトを使えば、簡単に自分に合うガス会社を見つけられますよ。

ガス自由化の恩恵を受けられるよう、ガス会社の乗り換えを検討してみましょう。

まとめ｜ガス自由化のメリットを生かしてガス代を節約しよう

今回は「少しでもガス代を節約したい」という方に向けて、以下の点を説明しました。

自由にガス会社を選べるようになったことは、ガス自由化の最大のメリットです。

経済産業省の資料によれば、電力自由化により電力会社を乗り換えた方の満足度は「おおむね高い」という結果になっています。

ガス自由化でも、同様に高い満足度が得られるはずです。

自分のライフスタイルを考えつつ最適なガス会社を選び、ガス代の節約につなげましょう。